くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2020年06月25日 (木)

世界の脚

 今年の2月に行われた「全日本選抜競輪・豊橋」以来のGⅠ開催となりました「高松宮記念競輪」が近畿・和歌山競輪場で初めて実施されました。新型コロナウイルスの影響で本場では無観客となりましたが、前回も述べたように全国で場外発売も徐々に復活して、目標設定も大幅にクリアし、そこそこ良い結果になった事は非常にありがたいものでした。改めて全国のお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。
 さて、レースは「脇本雄太・福井」選手が完全優勝を達成しました。初日は上手く4番手キープからバック捲り気味に仕掛けて勝利、2日目白虎賞は打鐘過ぎから快ペースで逃げて主導権を握り後ろのマークの選手が付きバテする程の快勝、3日目準決勝も最終ホームで叩き切り、好タイム逃げ切り3連勝、迎えた決勝戦でも後方から一気にカマシ気味に叩き、主導権を取り好調な松浦悠士の捲りを寄せ付けず、正に横綱相撲のレース内容でした。GⅠの完全優勝は吉岡稔真氏以来の23年振りの快挙でした。4日間の内3日間の逃げ切り勝ちも今の競輪ではなかなか出来ない事だけにかなりの価値の有る物です。当然ですがこれで年末の「グランプリ」出場も決まりました。今年の脇本は「東京オリンピック」に全て照準を合わしていましたが、開催延期を余儀なくされました。もし今年に開催なら完全に金メダル候補になっていたと思われます。来年までのおよそ1年間にどう変化するのかも注目したいところです。取りあえず、今年日本でのグランプリ制覇でしょう。これからのビッグレースにも期待しましょう。
 さて、日本の感染者も段々と減り、県外自粛要請も可能になりましたが、まだまだ油断出来ません。全国の競輪場でもお客様の入場が出来る様になってきましたが、入場するには「マスクの着用」と「37度以上の熱が有るお客様」の入場は出来ませんのでご理解の程よろしくお願い申し上げます。復活間近の競輪を今後共よろしくお願いいたします。