くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2019年04月17日 (水)

大きな勲章

 先日の14日に無事高知記念が終了いたしました。四国での開催と言う事もあり、四国を始め近隣中国地区の選手も多数活躍しました。
今年はSS班でも見劣りしない成績の松浦悠士(広島)が追加配分にもかかわらず連日好調な動きの3連勝で決勝戦まで無傷で勝ち上がってきました。初日と3日目は目標がおり快勝でしたが、2日目は不利な展開から自ら捲り追い込んで勝利。決勝戦は初日同様に清水裕友(山口)の後ろで取鳥雄吾(岡山)が先頭の3番手を回って6着に終わりましたが、今年の獲得賞金はすでに二千万円近く稼いでおり、このまま行けば初の「グランプリ」出場も見えてきましたが、何か大きなタイトルを取りそうな予感がしますので期待しましょう。
 さて、この開催の2日目に珍しい結果が出ました。今年1月から変わった番組改革で二次予選A、B7個のレースすべてで中四国の選手が1着を取る記録が出来ました。地元地区有利とは言われますが、この成績は『素晴らしい』の一言ですね。
 そして地元高知の選手成績ですが坂田章は前回落車にもかかわらず5、3、4、8着と彼らしい結果にまとめました、宗崎世連は2日目選抜戦で後方から豪快に捲りきり地元記念で嬉しい勝利を挙げ、これからの上昇株です。地元の代表格佐々木則幸は二次予選Bで勝利を挙げ準決勝は好マークで2着に入り久し振りの記念決勝進出を決めました。
 そして何と言っても驚いたのは地元「山中貴雄」の記念初優勝です。初日一次予選は僅かに届かず3着でしたが、二次予選Bでは才迫開(広島)目標に快勝し、準決勝は俊敏に切り換え伸びて圧巻の勝利。迎えた決勝戦は90期同期生でもある田中晴基(千葉)を目標に選択して最終バック過ぎに上手く立ち回って内に切り込み4コーナーからは空いたインを強襲し、伸び脚を見せて地元で記念初優勝を見事に決めました。連日良い動きを披露していましたが、正直優勝とは全然考えてはいませんでした。でもこれで山中選手は一流選手の仲間入りを決めたかもしれません。この16日で36歳となりまして決して若いとは言えませんがこれからは脚光を浴びそうですね。7月からはS級1班復帰も決めており自身初めてのGⅠ「日本選手権・ダービー・松戸」4月30日~5月5日での活躍も期待されそうです。
 現在やや低迷している高知現役選手の発奮材料となる事をお祈りしております。ガンバレ・高知。