くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2016年05月30日 (月)

S級が見えてきた

そろそろ梅雨入りが近くなってきた四国地方、私としては湿度が高く蒸し暑いという、一番苦手な時期に入ってきますし、食べ物も傷みやすいですから食中毒にも気を付けないといけませんね。又、今年は何故か魚の水揚げが少ないそうで、高知名物「カツオ(タタキ)」も例にもれず値段が高くて地元の人達もなかなか口にできないと聞いておりますので、高知に来られる方はご注意下さい。  さて、今回の話題は、近況の成績に安定感が加わり本格的に「S級が見えてきた」選手の紹介をいたします。デビュー5年目を迎えた「宗崎 世連(そうざき せれん)100期生」です。先行捲くりを貫き通し、恵まれた体格によるダイナミックなフォームから繰り出されるパワーは折り紙付きで、近況は粘りも増して来ました。今年は1月の岐阜で打鐘後4コーナーから主導権を握り、そのまま逃げ切り、マークの濱口健二を寄せ付けず高知両者で見事なワン・ツーを決めて優勝を飾りました。その彼を先日取材しました。  「今年は良いスタートを切れたのですが、昨年ペナルティなどもあって3月は一ヶ月間配分が止まってしまいました。加えて少し体調も崩して、更に一ヶ月ぐらい走って無くて出走回数が足らない状態ですが、身体の方は徐々に良くなっています。」との事です。只今、脂の乗り切った25歳だけに若さで上昇を見せて欲しいものです。彼は、A級昇格は比較的早かったのですが、なかなかA1班に昇級出来ず、7月からも格付けは2班のままだそうですが、来年は1班になれるかも知れないとの事です。宗崎選手の闘い方は、一気に出切るタイプではありませんが、ジワジワ掛かって粘りに粘ってゴール前ギリギリまで持っていく攻めが持ち味で、上がりタイムも最近は上昇中です。現在、競走得点も90点を越す様になってきました。予選からのスタートとなりそうですが、F1戦開催の6月22日(水)~24日(金)には、地元バンクでの出走も控えております。勿論、決勝進出が最低ノルマだけに大事な一戦となりそうです。その力を発揮出来るか注目したいところです。