くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2020年08月30日 (日)

地元勢大活躍

 まだまだ残暑が厳しい日本列島高知県でも連日の最高気温が33~34℃平均が続いております。そして依然として強い「新型コロナウイルス」の猛威の終息も見えません。体調を崩してしまった「安倍首相」の退陣も世界に報道され大きな話題となってしまいました。そしてまもなく9月、今度は「台風」が日本に近づいてくる時期を迎えて来ております。大きな災害が起きなければ良いですが??本当に今年ぐらい明るい話題の少ない年は過去に経験の無い気がします。
 さて、暗い話題はこれくらいにして、ここからは嬉しい話題に変更する事にします。(と言っても「競輪」のお話ですが・・・) 8月の高知競輪はFⅠとガールズケイリンが2節連続で開催され無事終了いたしました。17日~19日は、ガールズ戦は公約通り連日圧倒的な強さを見せた「山原さくら」選手が力の違いをみせて3連勝の成績でした。前検日(開催前日)の取材では、本人の弁では「前回の地元戦は優勝は出来なかったですが、今回は練習もよく出来てズバリ優勝する自身が有ります」と言ってくれました。「それと高知のお客様の前で走れることが一番嬉しいです。頑張ります」の公約通りの結果でした。病気で出遅れた彼女ですが、今年はこれでまだ3回目のV、後半戦に向けての活躍に期待出来そうです。頑張って下さい。そしてS級の決勝戦では「山中貴雄」選手の下馬評が高かったですが、優勝を決めたのは「佐々木則幸」選手でした。初日特選は山中と別線勝負を選択し、山田庸平選手(佐賀)の捲り追走の2着、準決勝は小川丈太選手(徳島)の先行を僅かに捕えられずの2着、そして決勝戦では山中の後ろマークから直線シャープに外を伸びて快調に逃げる上田尭弥選手(熊本)を破って約2年半振りの優勝を飾りました。「なかなか調子に乗れない時期も有って最近は大きなレースの出場機会が少なくなりましたが、これでまだ戦える自身が出来ました。又頑張ります」とのコメント。元々実績の有る選手だけに活躍は間違いないでしょう。
 そして26日~28日はガールズ最強の「児玉碧衣」選手が連日の豪快な捲りで軽く3連勝。これで12回目の優勝で、1着38回目を達成致しました。「高知のバンクは走りづらい」とコメントしていましたが、連日後ろを千切っての圧勝劇。やっぱり今年のグランプリも筆頭かなと感じました。そして驚いたのは(失礼)S2班の地元「吉松直人(よしまつ なおと)」選手です。彼は今回予備の斡旋でしたが前検日に急きょ欠場者が出て、正規の出場予選はライン3番手から外伸びての2着、準決勝は圧巻の回転力で最後方から高タイム(14.1)で一気に頭まで抜けました。そして迎えた決勝戦では松坂洋平選手(神奈川)マークとなり、その先行の番手から鋭く差し切り「S級初優勝」を達成しました。前検日に彼を取材した時に「練習は十分やれました。調子は良いです」と言っていましたが、名だたる選手を相手に正直優勝するとは全然思ってもみなかったです。本当におめでとうございます。
 今回は「地元勢大活躍」の話題をお届けしました。