くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2019年08月25日 (日)

お好み焼きパワー

 真夏の祭典「GⅠ・オールスター競輪」が先日の18日に終了いたしました。名古屋の高速バンクを制覇したのは「新田祐大」選手でした。見応えがあったのは勝負どころで、ライン菅田壱道の先行を新田が番手捲り、それを平原康多がバック過ぎから強烈に仕掛けあわや捲り切る勢いを見せましたが、力勝負で封じた新田が粘り切りGⅠタイトルを手中にし、今年のグランプリ出場を決めました。来年の東京オリンピックを目標に厳しい猛練習に耐え今年は殆んど本業の競輪レースの出場機会の少ない中での優勝となりました。ケイリン競走メダル獲得を目指す脇本雄太、河端朋之らとケイリンレースを争う事となりそうですが、是非その勇姿を見せて欲しいものです。他にも深谷知広や雨谷一樹に女子では小林優香や太田りゆ選手も期待したいところです。
 話題はガラッと変わり、その同じ日の18日影に隠れて目立ちませんでしたが川崎FⅡ戦チャレンジ決勝戦で遂に地元高知の「谷口幸司・111期生」がデビュー以来の初優勝を達成しました。既にプロとして2年以上の月日が経ちましたが、念願の優勝までたどり着きました。彼はデビュー前に病気でスタートが出遅れ、実践でも着外の連続が続いてもしかしたら3期(1年半)で終わってしまうのかと思わせるくらいの成績でした。高校時代は高知県東の端にある室戸高校で野球をしており、その彼の妹さんが卓球をしていてその同級生に師匠でも有る「松村信定氏・現解説者」の娘さんが同じ卓球をやっており上位で活躍していて、松村信定さんと知り合ったキッカケで競輪選手を目指す事になったと言う事です。個人的に僕は彼がアマチュアの時偶然バンクで練習を見ていましたがとてもとても選手になるには程遠い感じでした。でも競輪学校に合格して卒業の運びでデビューしましたが、先程も明記した通り苦戦の連続でした。キッカケは戦法を自在型に移行してからです。徐々に成績が安定してきて現在は76点台まで伸ばしてきました。練習仲間には林明宏、川上修平、土居祐次選手達と一緒に練習をして居ると聞いております。彼は現在高知市内で現支部長・森下忠夫選手の近所に住んでおり、その奥様が経営している「お好み焼き屋」さん(個人的にも食べに行った事が有りますがこれが大変美味しいです)で食事をしているとのことです。或いはこれが影響をしているかも知れません?これからもどんどんと成績を伸ばして下さいまだ25歳ですから。