くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2017年03月16日 (木)

SS班の意地

 春の訪れが間近の日本列島ですが、初めての実施となる「第1回ウィナーズカップ・GⅡ」が四国香川県・高松競輪場で17(金)~20日(月・祝)の4日間開催されます。この開催の出走メンバーの特徴は、若手の新鋭が多数配分されている事で、昨年S級戦で多くの勝利度数を挙げた選手が出場するシステムとなっております。私の個人的な見解ですが「初日特選のメンバー」にはやや意外な選手の名前が入っておりました。優勝を争うとなればやはりSS班の方たちが有力視されている現状だけに、4日間の熱いバトルが繰り広げられそうです。残念なのは地元四国の出場選手が香川県は皆無で、徳島県の3名小倉竜二、湊聖二、原田研太朗しかいない事です。しかしながら、中国地区にはSS班岩津裕介を含めて7名出場予定されていますから好走が期待されそうです。

 さて、今年の良いスタートを切ったのは平原康多。1月の地元大宮記念では一味も、二味も違う勝ち方で完全Vを記録後、2月GⅠ取手・全日本選抜では好相性武田とワン・ツーを決めて暮れのグランプリ出場を早々と決めました。連覇を狙ってやはり優勝候補筆頭に推されそうです。村上義弘も先日の玉野記念で今年初優勝を達成しました。最近は後ろを回るケースも増えてきましたがこの決勝は価値ある自在戦で勝ち取りました。42歳ですがまだまだ勝ち星を積み重ねて行きそうです。これに対して浅井康太や新田祐大の両選手は、結果は出していますが今年はまだ優勝がないのが気になります。そろそろ勝って欲しいところですね。

 それ以外でも、渡邉一成が1月地元いわき平で優勝のスタートを切りました。オリンピック候補生で競輪のレースは限られていますがよく頑張っていると思います。他ではSS班稲垣裕之の優勝こそ近況(3月10日時点)はありませんが確実に上位の成績を収めております。中川誠一郎も1月和歌山記念で優勝の幸先の良いスタートをみせましたが、2月奈良記念の落車がどう響くかです。また、岩津裕介は正に勝負師のイメージ、先日の地元玉野記念は惜しくも準優勝でしたが今年は安定感が加わった印象です。同じく武田豊樹は今年も連続SS班維持を最低限のノルマに置いての好走が期待されます。GⅡ戦ですが「SS班の意地」をみせる格好の場所となりそうです。

 なお、私事ですが高知競輪場での仕事の関係で高松の実況放送は行けません。松山担当の「田中 克典(たなか かつのり)」さんが放送致します。こちらにも熱いエールをお願い致します。