くっさんの切磋琢磨 ~高知競輪アナウンサーブログ~

2016年04月20日 (水)

単騎は強い

14日(木)~17日(日)の日程で高知記念・よさこい賞争覇戦が無事終了しました。丁度その開催中に熊本県や大分県などで大きな地震が発生し、大変な事態のなかでの実施だっただけに、正直不安でしたが何とか無事終える事が出来ました。しかし、まだまだ九州では余震が続いており心配されます。この場を借りてお見舞い申し上げます。また、これ以上の被害などが増えない様に願うところです。 最終日には決勝戦のほか、もう一つの注目レース107期生9名で争われた「ルーキーチャンピオンレース・若鷲賞」が行われました。レースが動いたのは、打鐘前から茨城トリオ 鈴木竜士-吉田拓矢-山岸佳太が一気に叩いて主導権を取り、単騎で捲くって来る取鳥雄吾を封じて番手から捲くる吉田を上手く中団に下げた新山響平-堀内俊介が捲り追い込み、新山がゴール前更に1/4車輪交わして勝利しました。彼は、実兄 将史(S級レーサー)と共に坂本勉氏の弟子で、卒業レースのチャンピオンでもあり在校成績も上位で、既にS級の優勝歴もあり吉田や鈴木選手達と共に、これからの競輪界トップクラスで活躍する事は多分間違いはないでしょう。それにしても107期生は皆さん本当にレベルが高いと改めて感じました。将来が非常に楽しみです。 さて、よさこい賞の決勝戦は、深谷知広が最終ホーム前から突っ張り先行で、関東 杉森輝大の動きを封じて付けた武田豊樹―神山雄一郎がピンチとなり、後方捲くり上げた小松崎大地を深谷ラインの3番手に居た「村上義弘」が捌いて、最後は自力で仕掛けて見事優勝を飾りました。深谷マークの中村浩士が切り替えて2着、3着には武田豊樹が伸びて2車単、3連単とも好配当の結果となりました。それにしても最近の競走は単独選手が1着を取る回数が増えて来たように思われます。よくコメントで「単騎で」とか「切れ目」とかの談話の選手は、殆どが動けるタイプで後ろの連携する人に気を遣う事が無いので、伸び伸びと自分のスタイルが出せるからでしょうか?もちろん、力がないと出来ない事ですが、正に現在の競輪は「単騎は強い」と言う言葉が当てはまりそうです。 最後に、今回出場の地元選手は決勝進出こそはなりませんでしたが何れも連日、各選手達の好走が目に付きました。これかも、ますますのご活躍を期待しております。